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米国中間選挙、アメリカの報道は?

アメリカでは中間選挙も終わり、候補者を誹謗中傷する宣伝広告もなくなり、少し落ち着いた状況となっている。日本でも報道されているが、それでもまだ当選者が決まらない選挙区も多く、郵便投票の結果がわかるまで、かなり時間がかかりそうだ。ロサンゼルス市長もまだ決まっていない状態。今回トランプ氏とメラニアがWest Palm Beachの投票所で投票するのを、アメリカメディアが報道していたが、メラニアはChristian Louboutinのパンプスを履き、HermèsのBirkinを腕に下げて登場したとアメリカ庶民の間で話題になった。
Wall Street Journal によると、トランプ氏は上院少数党院内総務であるMitch McConnelに8900万ドル(130億円)の借りがあるという記事を載せている。共和党にとって重要なオハイオ州やペンシルベニア州の上院選が激戦となり、相当な選挙資金をつぎ込んだ。トランプ氏は予備選では自分の推す候補者を勝利させたが、本選になると、資金集めは自分で何とかしろという態度であったのが注目された。そうしたことから、その候補者は資金集めに困り、頼りにしたのがトランプ氏と仲の悪い上院少数党院内総務であり、共和党の重鎮であるMitch McConnel氏と彼の政治資金団体 Senate Leadership Fundである。ここからオハイオ州の選挙資金に3200万ドル、ペンシルベニア州では5670万ドル、計8870万ドル(130億円)が拠出されている。
結局オハイオ州では共和党上院候補のJD Vance氏が勝利したが、ペンシルベニア州ではMehmet Oz候補が民主党候補John Fetterman氏に敗れ、現職が共和党だったゆえに、1議席失ったことになる。これには、トランプ氏は激怒しOz氏を推薦したメラニアやアドバイザーにやつたりしたと伝えられている。
トランプ氏は政治資金集めに関しては絶対的な力を持っているが、彼の政治資金団体Make America Great Again Inc.はオハイオ州選挙に230万ドル(3億2000万円)、ペンシルベニア州選挙には340万ドル(4億8000万円)しか投じていない。トランプ氏は自分が推した候補の応援演説に参加するのはスポットライトが当たる為好むようだが、お金の話となると相当ケチになっているという。
もし両候補が勝利した場合には、トランプ氏はその手柄を独り占めしたに違いないが、今回実際に重要な役割を演じたのは、実はMitch McConnell氏であるが、トランプ氏は彼を認めることは決してしない。トランプ氏はJan 6.の議事堂襲撃後トランプ氏を非難した McConnell氏を決して許そうとはしていない。実際、彼を上院少数党院内総務から追い出そうとロビー活動を行っている。しかし、今回の選挙で、予備選ではさんざん持ち上げ、本選ではほとんど資金援助をしないことが判明、実際資金援助を行ったのはMcConnell氏だということを、今や上院議員の誰もが知っているのだ。
今回の中間選挙で、予想を覆し、民主党が善戦したことでバイデン大統領は勢いづき、次期大統領選に出馬することをほのめかしているが、2年後には彼は82歳である。一方トランプ氏も次期大統領選への意欲満々であるが、2年後には彼も78歳だ。更に、このMitch McConnel氏もバイデン大統領と同じ80歳である。ここまでくると米国政治は単に老害としか考えられず、若い人は出てこないのかという者もいる。ただ、今回の中間選挙でフロリダのDeSantis州知事が圧倒的多数で当選していて、今後の大統領予備選も含め、トランプ氏の共和党における力関係が変わっていくかもしれない。と、アメリカメディアが伝えている。

★ 推薦図書。
稲盛和夫著 「経営12カ条」 日本経済新聞出版 1870円
故人となった稲盛和夫氏が、どうすれば会社がうまく行くのか、成功するのか、などなど、著者自身の体験から、経営の原理原則を12カ条にまとめたものである。
① 事業の目的、意義を明確にし、次元の高いものにする、そして公明正大でなければならない。社員の物心両面の幸福を追求し、社会の発展に寄与しなければならない
② 具体的な目標を立てる。京セラは、日本一、世界一になろうを合言葉に従業員と共に歩んだ
③ 強烈な願望を心に抱く
④ 誰にも負けない努力をする
⑤ 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える。これが「アメーバ」経営の原理である
⑥ 値決めは経営
⑦ 経営は強い意志で決まる
などなど12カ条あるが、松下幸之助流ではなく、むしろ永守重信氏的である。つまり24時間会社の事を考えろ、働けである。スタートアップ企業を目指す若者は賛同するかもしれない。WEB3.0のDAOのように、上場すれば創業者独り勝ちを阻止するような仕組みを考える者にとっては、いかがな考え方と疑問を呈するかもしれない

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