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確定申告、能登半島に配慮

正月に能登半島を襲った震度7の大地震、今も行方不明者があり、この寒さである。日本の総理大臣が現地に入ったのは、いかに遅かったのか,海外のメディアが報じている始末である。
阪神淡路大震災の時。時の総理大臣村山富市氏より、スイスの救助犬の方が神戸に入ったのが早かったのでマスコミからたたかれた。当然である。一国の総理が国民の災難に寄り添う姿勢を誰よりも早く見せないとだめだ。
まもなく確定申告のシーズンである。国税庁は石川、富山両県の法人・個人に対して確定申告や国税の納付期限を今のところ無期限に延長した。総務省は県民税や市町村民税などの地方税の納付期限の延長や減免などの措置を講じるように都道府県に要請した。納付期限の延長は今年1月1日以降に確定申告や納付期限を迎える法人・個人などであるから、法人では10月決算から、個人はこれから始まる確定申告や納税からである。延長期間は東日本大震災では3年間、熊本地震では7か月半、石川・富山両県以外での被災者も税務署に申請すれば延長は出来る。
所得税、住民税はこのように延長が認められたが、社会保険、国民健康保険、介護保険料、高齢者保健料も容赦なく支払いを迫られる、さらには固定資産税などの負担も迫られる。雇用調整助成金なども新たな措置が必要である。このような政府ができることは、いち早く決定、行われることによって少しでも被災者が安心できる環境を作ることが必要であるのではないか。

☆ 推薦図書。
池上彰著 「世界インフレ 日本はこうなる」 SB新書 990円
著者の友人がアメリカ在住で、帰国した時「日本で東京ディズニーランドに行くのが楽しみです」といった。アメリカにあるではないか、アメリカ人が東京ディズニーランドに来る理由は、世界一安いディズニーランドであるからである。円安もある、反対に日本人がアメリカに行ってランチを食べても6000円以下ではまず無理であろう。つまり貧乏な国になったのである。インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」がある。良いインフレとは景気がよくなり、給料があがり、物価も上がるが、それ以上に需要が喚起される。一方、円安で燃料代や電気代が上がり、結果、物価だけが上がり、買い物する気がなくなる。これが悪いインフレ。アメリカの景気がよくなったのは何故か、日本経済が30年以上も不景気なのはなぜなのか、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」とは何だ。安い国日本を解明している本である。

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