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また香港を使った脱税、50億円申告せず

このほど上場企業の大手パチスロメーカー創業オーナーの岡田和生氏が東京国税局から50億円の申告漏れを指摘され、争ったが予想通り負けた。この脱税税事件も手口がお粗末で、節税のプロがついていたのかと疑問に残る。この事件はパチスロメーカーの「ユニバーサルエンターテインメント」(以下UE)の持株会社(資産管理会社)を香港に設立した。そしてこの香港法人がUEからの配当金を受け取るわけだが、ご存じの通り、日本と違い香港は極端に税負担が低い。香港だけに限らずシンガポールやアラブ首長国連邦も税率が低い。このような税率の低い国をタックスヘイブン国と先進国が認定し、実態を伴わない会社をタックスヘイブンに設立し本国の節税を図ることを禁止している。これがタックスヘイブン税制である。ところが岡田氏などは、ご自分の香港資産管理会社にUEからの約50億円の配当金をプールし、その資産管理会社からも配当を受け取っていたのである。タックスヘイブンに実体のないペーパーカンパニーを設立すること自体、今やタブー視されている。ついでに言っておくが、日本人が香港。シンガポールに送金すると国税当局のブラックリストに載る。なぜならば香港、シンガポールの金融会社に出来て日本の金融機関に出来ないことはないからである。すなわち香港シンガポールにカネを置くということは「税」対策しか考えられないからだと日本の国税当局は見るからである。日本の国税当局だけではなくアメリカIRSも同様だ。今回の岡田氏の事件も、全くお粗末であり、時代錯誤的な節税方法である。美術愛好家でもある同氏に、このような節税スキームに注意を喚起する人がいなかったのか。

☆ 推薦図書。
吉原潔著 「ドクターズスクワット」 アスコム 1430円
著者は整形外科医である。副題は「医学」と「筋トレ」を知り尽くした医師があなたのために考えた「究極のスクワット」です。というもの。一日わずか30秒で運動不足を解消する方法を紹介している。たった1日30秒だけ、このスクワットすれば、一か月でお腹周りがマイナス2.7㎝、体脂肪率がマイナス1.9%となる。肥満、高血圧、高血糖、高コレステロール、ひざ痛、物忘れによく効く「30秒だから、こんなに効く」としている、注意として30秒以上はやらないでくださいと書いてある。さすがに運動嫌いの私もこの30秒スクワットを試した。なにやら簡単で効果が出ているように感じたのである。

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